【17年WBC】侍ジャパン強化試合で来日するプロスペクトリスト(おまけ付)

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11月10(木)〜13日(日)に侍ジャパンが相対するメキシコ & オランダのメンバーが発表されたワケなので、本ブログでもコレまでの例に漏れずプロスペクトメンバーの紹介をポストしたいと思う。コレをガイドブック代わりに、日本メンバーに止まらずMLBの未来を担うハズな人材のプレーにも注目をして頂けると作成主としても嬉しい限りである。

てなワケで、紹介をスタートしたいワケなのだが、コレまでのリストモノと比べて変更したポイントが何点かあるので、若干丁寧に、主にタイトルに差し込まれた(おまけ付)に関して、補足を加えておきたい。


1. レポートを3→5行にボリュームアップ
侍ジャパンとのゲームで来日するマイナープロスペクトは計7人。コレまでのリストモノよりもずっと少なく、このブログとしてもボリュームの物足りなさが拭えない。そこで、人数が絞られている分レポの量を加えることでこの点への対処を試みている。実のところ、レポしているプロスペクトの大半は17年WBCリストやプレミア12リストと同一人物ではあるが、本ポストではボリュームを上げた分に過去のレポからは除外した内容を盛り込んでいる。

2. 元マイナープロスペクト(計5人)のレポも作成
タイトルの(おまけ付)の正体である。上記ボリューム不足への対処として、本ポストでは元マイナープロスペクトである5人の人材もレポを作成した。5人はいずれもオランダのメンバー。ボリュームアップ以外にも、私自身が過去を振り返って楽しむ意味でもあえて加えさせて頂いている。本ポストの本流とは若干異なるコンテンツではあるが、ついでにこちらも楽しんでもらえれば幸いである。

3. チーム判別の方法を色分けで実行
以上より、本ポストは国別では無く「マイナープロスペクト」「元マイナープロスペクト」たる分け方でリストアップをしている。レポられているプロスペクトがメキシコメンバーかオランダメンバーかは、名前の文字色をチェック頂く形で判別をしてもらいたい。メキシコは、オランダはオレンジである。


なお、取り上げるタレントは以下の通りである。


では、スタートしてみよう!


マイナープロスペクト(10人)
RHP ジェーク・サンチェス(OAK)
12〜13年は米独立でプレー。13年にアマFAとしてCWS入りするとソリッドなスキルに支えられらパフォーマンスで評価が向上。14年にはマイケル・テイラー(OF)のトレードでOAK入り。安定したコマンドでストレート & スライダー & スプリットを扱うプレースタイル。SPとしてはボール単体にインパクトが乏しく2A以上では苦しいシーンも目立ったが、16年からはリリーフに回ったことでストレートが3〜4マイルパワーアップ。2Aで66.2IP/72KとA〜A+でプレー時とほぼ同じレベルのパフォーマンスを示した。

RHP アンドレス・アビラ(OAK)
サンチェスと同じくリリーフに回ってから評価が向上。特にキレの良いスライダーは打者の空振りを生み出すアウトピッチ。ゾーンをコンスタントに攻めることが出来るソリッドさも光り、リリーフに回った14年からはいずれのシーズンもK/BBは3.44以上をマーク。ネックはボリューム不足なストレート。アベレージで90〜92マイルな上、ムーブにも乏しい。6-0/185のフレームゆえ投げ下ろすアングルにも欠け、打者からジャストミートを許すシーンも目立つ。リリーフとしてはパワーレスなイメージは拭えない。

C セバスチャン・バリー(NYY)
09〜12年オフはBAリストでPHI内トップ15にランクイン。アスレチックさとソリッドさを両立したディフェンスが最大のウリで、PHIではカルロス・ルイーズ(LAD)の後釜としてレギュラーC入りも目されていた元トッププロスペクト。バッティングで目立つパフォーマンスを収められず評価を落としたが、バットスピード & パワーポテンシャル自体は評価が高いオールラウンダータイプ。アグレッシブかつプルヒッターなアプローチが災いし、2Aでは5年で打率.237 & OPS.651とスキルの高いPに全く歯が立たず。

SS アレックス・メヒア(STL)
カルロは元メキシカン・リーガー。アリゾナ大では10〜12年いずれのシーズンも.300を上回るアベレージをマークし、12年ドラフトでは #150 と高い評価でSTL入り。マイナー5年では一転して打率.255止まりも、攻守のスキルの高さに評価を集める。バッティングはコンタクトを生み出せ、ディフェンスもミスの少ないプレーぶりを買われマイナー上位クラスでもSSとしてプレー。バッティングのパワーレスさがネックとなりレギュラークラスの人材とは言えずも、ユーティリティとしてバリューが出せるタイプ。

OF アレックス・バデュゴ(LAD)
15年オフBAトップ100リストでは#100 にランクイン。(20)ながら2Aで13ホーマー & OPS.743をマークした16年シーズンを経てその評価はさらに向上を辿っているハズだ。HS時からP/OFとしてプレーするポテンシャルが光る人材で、マイナーでも5ツールタイプのCFとして存在感を醸し出している。ミドルヒッタータイプかつスピードツールもズバ抜けてはいない代わりに、2Aで44BB/67Kのアプローチと年齢以上のソリッドさも示す。OFディフェンスはツールセットとしてはCFよりもコーナーOF向きかも?

RHP J.C.サルバラン(STL)
09年WBCではアメリカに対し持ち味のアグレッシブなピッチングを示し、大きなインパクトを与えた。CINでプレー時に計3回BAトップ30リスト入りとマイナープロスペクトとしても評価は高い。12年のトレード・デッドラインではジョナサン・ブロクストン(STL)のトレードの対価としても動いた。ストレート & カーブ主体のスタッフはローテーション #3 レベルとのレポも出ているが、ここ2年は2A-3AでERA5点台と平凡なパフォーマンス。コマンドは向上しているが、もうワンランク上のレベルを目指したい。

C ショーン・ザラガ(LAD)
15年プレミア12ではレギュラーCとしてプレー。07年ドラフトでは #1302 と平凡な評価もMIL入りを決め、マイナー9年でコツコツと評価を上げた。プレー無くマイナー落ちも8月にはメジャーへのコールアップも受け、アルバ出身初のCメジャーリーガーになる日もいよいよ近いハズ。ガッチリとしたタンク型のフレームゆえオフェンシブな司令塔タイプと見られがちながら、プレースタイルは攻守ソリッドなバランス型。バッティングはアプローチが良く、Cディフェンスもアジリティが向上し1ランク上の評価へ。

1B ジュレミ・プロファー(TEX)
ジュリクソンはメジャー計184Gにプレーのかつてのマイナーナンバーワンプロスペクト。走・攻・守のポテンシャルは兄レベルには至らずも、スムースなストロークのバッティング & IF全ポジションをプレー出来るディフェンスいずれも光るモノは示している。16年はA+で13ホーマー & 打率.300 & OPS.827とキャリアハイのパフォーマンス。33BB/47Kとアプローチも良く、内容の良さは決して打者有利な本拠の賜物だけでは無い。スイングが大きいプルヒッターながらも、ゾーンコントロールを心得ている。

SS ステイン・ファンデルミール(HOU)
16年に #1027 でHOUからドラフト。オランダ本土出身として史上6人目のドラフティーとなった。ラマー大ではチームトップの打率.372に加え、32G連続出塁のチームレコードも樹立。マイナーでもRで21Gにプレーし.321のハイアベレージ。同年ユーロ大会でもMVPを得るパフォーマンスを示した。バットコントロールが光るスプレーヒッティング & 2B/SSをこなすディフェンスを両立する実力者は、12年から毎年ホーフトクラッセでプレーを重ね実力を磨いてきた。兄ボブもホーフトクラッセでプレーする人材。

IF シャーロン・スコープ(BAL)
BALでレギュラー2Bとしてプレーするジョナサンの兄。04年にSF入りしマイナーでのプレーは11年を迎えたが、16年までメジャーでのプレーは無し。16年はBALでコールアップ寸前まで至るもマイナー落ちし、ジョナサンとの共演は惜しくも見られなかった。IF3ポジションをソリッドにプレー出来るディフェンスが光るユーティリティタイプも、マイナーでOPS.655止まりのバッティングで評価を落としている。11年間でOPS.700オーバーは3回のみ。BAL入りしてからの3年はいずれもシーズンも打率.230を下回った。


元マイナープロスペクト(5人)
RHP ラース・ハイヤー(元SEA)
11年に$170KでSEA入り時からオランダのトッププロスペクトとして評判を集めたプロスペクト。13年にSSでSPとして8勝 & 3.03ERAをマークとブレークを辿り、同年オフのBAリストでもSEA内 #28 にランクイン。カーブ & チェンジアップで打者を欺くクレバーなスタイルは年齢以上のソリッドさと高く評価された。14年オフにマイケル・キッカム(LHP)のトレードでSEA→CHC入りも、その2ヶ月後にマイナーからのリタイアをコメント。16年はホーフトクラッセで10勝 & 1.19ERAとズバ抜けたパフォーマンス。

RHP トム・デブロック(元SEA)
MLBヨーロッパアカデミーでポテンシャルを見込まれ、13年にSEA入りが決定。しかし翌年ミニキャンプに参加すると「アメリカでプレーする野球は仕事と同じモノで、全く楽しくない」とのコメントと共にわずか2週間、(17)にしてリタイア。マイナーでのプレー歴無くアメリカを去る形となった。その後はオランダに戻りホーフトクラッセでプレー。15年にリリーフとして1.54ERA & K/9=11.3とブレークを辿ると、16年は0.88ERAと難攻不落さがアップ。モーションに入るまでのルーチーンが独特。

C ダシェンコ・リカルド(元BAL)
13年WBCではレギュラーCとしてプレーしベスト4入りに貢献。17年WBCではザラガのバックアップとしてプレーが目される。07〜13年まではマイナーでプレー。バッティングに定評を集めるザラガ & ジアニソン・ブークハウト(元WSH)に対し、リカルドのウリはディフェンス。マイナー7年でもコンスタントに30%を上回るCS%をマークし、リード面の評価も一定以上。マイナー時はパワーレスなフリースインガーで光るモノの無かったバッティングも15年から大きく向上。ここ2年はシーズンで打率.400を上回った。

2B/SS ニック・ウルバヌス(元TEX)
ヨーロッパ出身プロスペクトとしてTEX入りした史上初の人材。ホーフトクラッセでMVP歴を有する父チャールズJr. & 祖父ハンを持つヨーロッパ随一のサラブレッド。アスレチックで攻守いずれもセンスはハイレベル。定評を集めるのはディフェンスで、レンジ & インスティンクトの良さが光る。バッティングもシャープなスイングでフィールド全体にラインドライブを放ち、平均以上のスピードツールも示す。ポテンシャルは十分も、マイナーではパワーレスさに泣き4年で0ホーマー & OPS.576。14年オフにリリース。

OF クリストファー・ガリア(元TEX)
スピードツールは20-80スケールで70評。14年にA+でリーグトップの45SBをマークすると、同年オフのBAリストではスピードツールでTEX内トップの評価を得た。マイナー7年でも179SBをマークし、OFディフェンスのレンジも広大なリードオフタイプ。15年にはA+-2A-3Aで27SB & OPS.781とバッティング面でも向上を辿り、攻守でスキの無い人材へと成長を示した。16年は2Aでアジャストが見られなかったゆえか6月にリリース。高いレベルの変化球の対処には未だ不安は拭えていない。

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