【15年PA大会】主要プロスペクトレポート

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(注1)本ブログのテンプレート等をイジった末、3本アップしていたブログのデータまでもが消えました(汗)Wordに文データはあるのですが、テンプレも変えたワケなのでもう少しノビノビブログを書くかーってスタンスで出来上がった修正バージョンをお送ります。
 
(注2)ロースターが決定しているアメリカ・カナダ以外の5ヶ国のレポは未完全バージョンです。ロースターが判明、取り上げるべきプロスペクトがメンバー入りしていた場合はレポートを加えます。


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「PA(パン・アメリカン)大会のプロスペクトチェック」

別にかの麻雀マンガ「アカギ」のファンでは無いが、コレはホントに狂気の沙汰なテーマだと思う。人生22年目、日本生まれ日本育ちの大学生が、南北アメリカ各国が参加する大会でプレー予定のプロスペクトに興味を持って、こうしてブログにプロスペクトレポをアップしている。15年前、TCG(無論『遊☆戯☆王』である)にハマり毎日友人とデュエルに没頭していた私が、まさかまさかなことをしているワケである。

良く大学の友人から言われるコメントを、自分にも投げかけてみる。「どうしてこうなった?」

…まあ、コレを自分に問うのは不毛ってモノだ。「どうして?」かは色々な要因が重なったから、としか言えないが、「こうなっている」ことだけはハッキリしている。PA大会のプロスペクトチェック自体はとあるフォロワーのお兄さんからレポを頼まれたってワケもあるが、同時に自分自身興味があるトピックでもある。PA大会は米7月11〜19日と、完全に12日に行われる「フューチャーズ・ゲーム」と同じタイミング。が、マイナーな大会に出るプロスペクトの方がチェックしがいもあるってモノだ。

こんなワケで、ブログのデータが消える前は「アメリカメンバー」のレポをアップしていたが、テンプレートもクールなモノにしたのでレポでカバーする国を基本「全参加国」(アメリカ・カナダ・コロンビア・ドミニカ・プエルトリコ・キューバ・ニカラグア)に広げることを決定。レポは3〜4行、ブログが重くなる点も入れてYouTubeやイメージをホイホイとは入れられないが、シンプルな紹介で本ブログを見てくれた人をトコトン喜ばせてやるからな、って気分でアップしたいと思う。

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アメリカ(The United States of America)

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RHP アーロン・ブレアー(AZ)
AZではアーチー・ブラッドリー(RHP)&ブレーデン・シプリー(RHP)に次ぐPプロスペクト。自身もBAトップ100リストでは #40 とかなりの実力。大柄なフレームからストレート&カーブ&チェンジアップ。コマンドも良くソリッドにローテを守ることが出来る。

RHP ジェーク・トンプソン(TEX)
12年ドラフトでDET入り。ワークホースタイプでスライダーもハイレベル。92~93マイルのストレート&スライダー&チェンジアップでアグレッシブに攻める。14年にはホアキム・ソリア(RHP)のトレードでTEX入り。マーケットでのバリューの高さも証明した。

RHP ザック・エフリン(PHI)
14年オフはSD→LAD→PHIと2回のトレードで求められる人気プロスペクトっぷりを存分に示した。コマンドが良く、ストレート&カーブ&チェンジアップをクレバーに扱う内容も評価が高い。15年は2Aで2.88ERAをマークも、パワーレスでK/9は4.50に止まる。

RHP スコット・マグレガー(WSH)
コントロールの良さがウリ。10年オフのBAではSTL内でベストコントロールと評された。11年のTJからはボールが平凡。ストレート&カーブのコンビネーションを示すが、12?15年はH/9=9.5+ & ERA=4.00+止まり。14年にSTLからリリース→WSH入り。

RHP ブライアン・エリントン(MIA)
リリーフプロスペクト。パワフルなストレート&スライダーのコンビネーションでスカウトにトキメキを与えていたが、コマンドが平凡で “thrower than pitcher” たる見立てが主だった。しかし15年に入りBB/9は4.6→2.5と大きく向上。39IP/42Kと支配力も健在。

RHP ライアン・ケリー(ATL)
アメリカのプロスペクトでは唯一メジャーでプレーしている。ハードボーラーで95~96マイルのストレート&カーブを主体にKを生み出す。14年にATL入りしてからリリーフとして開花し、15年は2A-3Aで1.08ERAをマーク。K/BBは4.08→2.50と悪化を辿る。

RHP ジェーク・バーレット(AZ)
アリゾナ州立大からクローザーとしてプレー。97~98マイルのストレート&スライダーのコンビネーションでKを生み出すパワーアームだが、ここ2年はコマンドに苦しんでいる。13年は4.92だったK/BBもここ2年は1.74→1.87。15年はERAも4.94と平凡。

LHP ネート・スミス(LAA)
ポテンシャルは平均レベルもスライダー&カーブ&チェンジアップを扱いながらクレバーに「ピッチング」が出来る。マイナー上位レベルではキツイ?とも評されながら、15年は2Aで2.74ERA。キャリア3年のK/9も8.2と平均以上。ソリッドさではLAAでも随一なP。

LHP ジョシュ・ヘイダー(HOU)
ポテンシャルはアメリカメンバーでナンバーワン。サイドアームからストレート&スライダー&チェンジアップでグイグイと攻める内容からクリス・セール(CWS)の再来と評される。HS時から球速は10マイルアップ。スライダーのクオリティをより上げたい。

LHP バディ・バウマン(KC)
小柄なLHPリリーバー。SPも出来るが、ストレート&スライダーを独自のリリースポイントで欺けるリリーフ向きなタイプ。ストレートは90マイル前半も、15年に入りK/9が6.8→9.7と大きく向上。コマンドはアバウトだが、ここ2年はゾーンを攻められる内容。

C トム・マーフィー(COL)
オフェンス&ディフェンスを両立したオールラウンダー。バッティングはパワフルで13年に22ホーマー&ISO.282。故障からカムバックした15年も2Aで.219をマーク。ディフェンスもリーダーシップが光る。アプローチが粗く、アベレージがなかなか伴わない。

1B ダン・ボーゲルバック(CHC)
小太りなヒッティングプロスペクト。パワーツールがウリと評されたバッティングはアプローチ&広角ヒッティングを示しオールラウンドっぷりを証明。15年はOPS.842と60G以上ではキャリア2位。ウリのパワーはISO.200以上のシーズン無しと発揮に苦労?

2B ジェーコブ・ウィルソン(STL)
2B/SSのタレントとしては目立つオフェンスを示す。小柄ながらガッチリとしたフレームからプラスのスイングスピードを示し、14年にA+-2AではOPS.822。15年はアベレージを下げたがキャリアハイのペースでHRを生み出している。2Bディフェンスは無難。

IF ダスティ・コールマン(KC)
主に3B/SSのプロスペクト。一定レベルのパワー&スピードのポテンシャルがあり、15ホーマー & 15SBをマーク出来る?アベレージに苦しみOPSが伸びないシーズンが目立つも、15年は.303 & OPS.852とキャリアハイの内容。米7月3日にはメジャーデビュー。

OF トラビス・ジャンコースキー(SD)
カレッジ球界にセンセーションを起こした12年のニューヨーク州立大SB校のリードオフ。ラインドライブを生み出し出塁し、13年A+で71SBのスピードでバッテリーにプレッシャーをかける。ディフェンスも良いがパワーレスな点がネック。ユーティリティ向き?

OF パトリック・キブラハン(SEA)
ラトガーズ大ではフットボールもプレーしたアスリート。元々1B/3Bとしてプレーも、安定しないディフェンスから15年に入りOFへコンバート。アプローチが甘いもパワフルなバッティングが光る。14年は20ホーマー & 11SB。15年も14ホーマー & ISO.203。

OF アルバート・アルモラ(CHC)
12年ドラフト #6 でCHC入りし、今日まで非常に大きな期待を集めている。5ツールにリーダーシップも持ち合わせている6ツールタイプ。BAトップ100でも #36 にランクイン。一方で14?15年はOPS.600台と平凡なシーズン止まり。15年は2AでOPS.659。

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カナダ(Canada)

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RHP カイル・ロッカー(TEX)

CINでプレー時はハイレベルな支配力で注目を得たPプロスペクト。12年にはフューチャーズ・ゲームでもプレーした。ストレート&パワーカーブ主体にアグレッシブなピッチングも、コマンドがネック。TEX入り後もこの点が向上を辿れていない。

LHP シェーン・ダウソン(TOR)
6-1/200と小柄ながらソリッドなタイプのSP。HS時は80マイル前半止まりも、TOR入りし体重を40ポンドアップ。80マイル後半のストレート&スライダー&カーブのコンビネーションで打者を欺く。15年はAで88.2IPにプレーし3.05ERA & K/BB=3.68。

LHP エバン・ルトキー(NYY)
10年にNYY入りし、キャリア6年目で未だA+止まりとゆるやかなステップ。大柄なフレームからMAX95マイルのストレート&スライダー。スライダーがハイレベルと評判なリリーバー。15年はA+でK/9=12.6。SPとしてはコマンドがネックとなっている。

C ケリン・デグラン(TEX)
14年オフABLでリーグのHRレコードを樹立。Cとして示すパワー&アームのツールはハイレベルも、いずれもパフォーマンスに反映されず苦しんでいる。ルトキーと同じくマイナー6年でA+止まり。目立つ内容のルトキーに対しこちらはOPS.720 & 14BB/64K。

IF ジェシー・ホッジス(CHC)
18Uのワールド・カップでは大塚尚仁(NPB・楽天)から同点ホーマー。HS時は大柄なSSとして評価されるも、ドラフト外でのCHC入りたるキャリアも込みでプロスペクトとしての注目度も平凡。アプローチ&パワーの平凡さに対し、ポジションは3Bをプレー。

OF タイラー・オニール(SEA)
カナダベストのプロスペクト。BAではSEA内で #11 にランクイン。小柄もガッチリとしたフレームからブレット・ロウリー(OAK)と比べられる。アプローチは平凡も早くもキャリアハイの16ホーマーとパワーを証明。OFディフェンスもツール面の評価は高い。


OF タイソン・ギリース(SD)
09年オフにクリフ・リー(LHP)のトレードでSEA→PHI。同年はA+で44SB & OPS.916をマークし大きな注目を得たプロスペクト。12年にもOPS.809とオフェンシブな点を示したが、ここ3年はマイナー上位で平凡なバッティング。15年も2Aで0BB/26Kのアプローチ。

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ドミニカ共和国(Dominica Republic)

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1B/3B ジョーディ・ララ(SEA)
14年にA-A+で26ホーマー & 104打点 & OPS.973とブレークした右のロングヒッター。フィールド全体を扱えるバッティング面も評価を得ているが、15年は2Aで3ホーマー & OPS.699と苦しいシーズン。1Bでミスを頻発していたが、15年からは3Bを主にプレー。

2B/SS ロニー・ロドリゲス(CLE)
ディフェンシブさがウリ。12年にはA+で19ホーマーをマークし、同年オフにはBAリストで #8 にランクイン。ここ3年はいずれも2Aでプレーと伸び悩み気味。15年はOPS.790と持ち直すも、CLEには同タイプのSSにして攻守で上のフランシスコ・リンドーアがいる。


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プエルトリコ(Puerto Rico)

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IF/OF ディッキー・ジョー・ソン(TOR)
出身はヒューストンのアメリカ人もドラフト出身校がプエルトリコたる点からメンバー入り?父ディッキー・ソンはメジャー計1176HのSS。ドラフト時は攻守でツールの持ち主と評され、リードオフタイプのSSになるとの見立てが主だった。マイナー5年でA+止まり。

OF アンソニー・ガルシア(STL)
STLのプロスペクトではかつてオスカー・タベラス(故人)に次ぐと評されたポテンシャルを示す。パワー&アームツールがハイレベルで、ここ2年平凡であったバッティングも15年に入り急速なキャッチアップ。ちなみに @ProspectJP の中の人の大のお気に入りである。

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キューバ(Cuba)

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RHP フレディ・アルバレス(CNS・ナランハス)
ハイレベルなアスリート性が光る。ストレートは90マイル前半もツーシーム&カーブを扱ったアグレッシブなピッチングが持ち味。エースポテンシャルでは無いがコマンドも込みでソリッドなタイプのP。フィールディングでもアスレチックな側面が大きく生きている。

RHP エクトル・メンドーサ(NPB・巨人)
キューバのプログラムで巨人入り。大柄なフレームからキューバでプレー時にはMAX98マイルをマークしたとのレポートもある。7月2日のNPBデビューではMAX93マイル。パワフルなストレート&カーブのコンビネーションはBAライターからも高く評価されている。

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